盛岡広域森林組合

2023年11月15日

小学校で総合学習の授業

当組合管内のある小学校様より3年生総合学習の時間の講師の依頼があり対応してきました。
二時間目を利用した教室での座学では学校を取り巻く森林の航空写真から森の姿に
迫ってゆき、比較的人工林が多い森林の構成から人の手によった森づくりと
森林が担う役割(水資源、大気、生物多様性)を説明しました。
また森林内には一見すると、高木性の林分が見えない箇所が
確認できますが、それは当組合で松くい虫対策に、松くい虫に負けない種類の
木に植え替えたこと(樹種転換)施工したところですと説明しました。
伐採にはハーベスターなど重機=つまりロボットが活用されていることを紹介し、
現代の子どもにも分かり易い様にハーベスタの動画を再生。機械化が進んでいる
事を説明すると歓声が上がったのでよかったと思います。

元気なアカマツを伐採して丸太を売り上げて、そのあとには広葉樹を植栽した
ことを説明し、今まさに森づくりの最中であることに理解をしてもらいました。
森づくりへの理解と意欲が高まったところで、「地域の森林に対して、皆さんも                            何か良いことをしてみませんか」と呼び掛ける形でツツジの植栽に繋げました。                                  ツツジは古くから人びとに愛され、地味に左右されにくいこと、
乾燥などにも強い樹種であることを説明。蜜により昆虫を誘因するために
一枚だけ模様のついた花びらを持つことを解説するとノートに鉛筆を走らせて
いたように思います。

三時間目は教室を出てツツジの植付け指導でした。表土の枯葉也や枝条を
片づけて穴を掘る事などを説明しました。支柱の表皮をナタで剥がしてあげて、
植え付けた子たちに名前を書き込んでもらうほか、授業後に「葉書/ハガキ」といって                           落ち葉に文字を書いて遊びましたが「葉っぱに文字を書いていいの!?」と驚きをもって                  受け止めてくれました。教室ではできない森林との親しみを提供できました。
森林整備の専門職としての森林の授業が子どもたちの心に残ったのではないかと思います。